おかげさまで、無事にSteiner社鍼灸師向けロサンゼルス研修3日間を終えることができました。ありがとうございます! 私は、The English Villageでミナ先生含め3名の先生たちに、10か月間に合計で17回のレッスンを受けました。まずは合格を目標に履歴書、メールの英語の添削などサポートをしていただきながら面接で必要な英語を学び、2013年3月に最終面接に合格しました。 その後は、船上で外国人向けに行う東洋医学と鍼を紹介するセミナーの練習に力を入れました。日本語でもハードルが高いパブリックスピーキングを英語でするのです!英語の原稿は会社から用意されるものの、自分の治療体験を要所要所に入れる宿題付き…それをロサンゼルスの研修中に発表します。帯広で勤務していた鍼灸治療院で鍼灸治療のすごさを体験することは何度もありました。しかし、鍼灸を知らない人に自分の成功体験を分かりやすく、しかも英語で伝えることは難しく感じました。そんなときにEVの先生たちは、レッスンで一緒にストーリーを考えて下さいました。更には、会社から用意された原稿を日本人の良さをアピールできるように、そして英語の苦手な私向けに話しやすく簡潔にするお手伝いをして下さいました。そうして完成したオリジナルの原稿は、Wordで10ページ、読むと30分以上の大作です。 「出発前の最後のレッスンで全部話してもらうから暗記しておいてね。」と、ミナ先生の厳しいお言葉!それからは、何度も原稿を音読し、最終レッスン前の数日は原稿なしで暗唱できるように練習しました。そして、最終レッスンでは、たどたどしいながらも何とか全てを暗唱できるまでになりました。 実は、英語は勉強しても目に見える成果がなかなか見られないので、勉強がとても苦手だったのです。今回EVの先生方にサポートして頂いて、英語を勉強するときに必要なポイントがわかり、それをひとつずつクリアすることで、ずいぶん自分の成長を実感できました。ここまで努力できたのは、温かく見守り、サポートして下さった先生たちのおかげと感謝しています。 ロサンゼルスの研修に参加したときに驚いたのが、Skype面接で余り理解できなかった講師Stephanieの言うことがスラスラ頭に入ってくるのです。セミナーの原稿を作成したのはStephanieです。彼女はSteiner社の船上鍼灸師を経験しており、船の中でどう考え、どう振る舞い、セミナーで何を話すと成功するかご存知です。原稿は、彼女の考えそのままで、一つひとつに彼女の思い、セミナーでそれを話す意味が込められていることを研修で学びました。それを暗記するくらい予習したので、研修の内容がかなり理解できたのです。嬉しいことに、セミナーの発表では、「私の原稿をよく予習してきたわね」とStephanieに褒められました。 レッスン最後の段階で、「原稿を棒読みしているように聞こえる」ことが自分の課題でした。限られた回数のレッスンでは、自分の何がよくて、何が悪いのか実感できなくて、出口が見えませんでした。しかし、ロサンゼルスの研修を受けて考えがかわりました。Stephanieはかなりパワフルに話します。固有名詞、言い回し、イントネーション、発音などがスッと耳に入り、自分の話す言葉との違いをメモに書き留めることが出来ました。始めて聞く言葉でしたら、違いはわからなかったと思います。予習したことが生きていることを実感しました。その証拠に、Stephanieと米国人鍼灸師が話す雑談は難しく感じましたから(笑) 明日は、ロサンゼルスからフロリダに飛行機で移動し、その後、また別の研修を受け、フロリダの港からディズニークルーズに乗船となります。これから、また新しい体験が待っていて、英語に苦労することもあることでしょう。EVで学んだことを生かし、これからも英語力を伸ばしていきたいと思います。 「西洋人から見ると、日本人鍼灸師は痛みの少ない素晴らしい技術を持っている。本場である(中国や)日本で勉強をしただけですごい!」と、日本人鍼灸師は今回の研修で絶賛されました。英語が苦手な鍼灸師でも、EVに通うことで世界の人に治療をする機会が広がるのです。これからも、世界に羽ばたく鍼灸師をサポートして下さいね!
2014年7月22日 鍼灸師 天野弘子